TOWER'S GALLERY北海道藍染展

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20169|10Sep.Oct.

JR tower hotel nikko sapporo
Free Paper vol.77

Restaurant, Spa, Banquet, Bridal, Stay Plan, Information

【TOWER'S GALLERY】
北海道藍染展
藍建師:熊谷大輔・Designer:鈴木祥子

9月1日(木)~ 10月31日(月)
会場/1階ロビー
【タワーズ・ギャラリーに関するお問い合わせ】
マーケティンググループ TEL.011-251-6325(平日9:30~17:30)

藍建師:熊谷大輔

藍建師:熊谷大輔
天然藍染工房「藍染坐忘」の藍染職人。工房内で、天然藍の調整管理・染色を担当。北海道の藍染を浸透させるため日々奮闘中。
www.zaboblue.com

Designer:鈴木祥子

Designer:鈴木祥子
クリエイティブプランナーとして活躍する傍ら、天然藍染工房「藍染坐忘」にて、北海道の自然をモチーフとした作品を制作。
www.zabo-inc

北海道藍染展

藍染とは
人類最古の染料といわれ、天然由来の発色で人々の暮らしに彩りを与えてきた「藍」。色の美しさや肌触りの良さなどが広く愛されているのはもちろん、解毒、解熱、防虫といったさまざまな効能を持つ薬草として、人々の暮らしを支えてきた歴史があります。葉から色を取るため、草木染と間違えられやすい藍染ですが、藍は水に溶ける性質を持たないため、まずは藍を可溶性にし、染められる状態にします。この過程を「藍を建てる」といいます。日本では、藍草の葉を約100日かけて発酵させ「すくも」という原料を作り、灰汁などを加えながら染めていく技法が江戸時代に確立されました。藍の栽培が盛んだった徳島県は、化学染料が進出するまで、「すくも」の産地としても栄えた歴史があります。

北海道と藍
北海道で藍の栽培が始まったのは明治7年頃。この地に夢を抱いた開拓者たちが徳島県から藍草の種を取り寄せ、生産に取り組みました。中でも温暖な気候に恵まれ、長流川、紋瞥川、牛舎川といった複数の川の流域にある伊達市は、最盛期に400ha近い作付がなされ、道内一の藍の生産地に。生産量が減少した現在でも、北海道ではただ一人、伊達市在住の篠原さんだけが藍草の栽培に加え、藍染の命ともいえる「すくも」の製造を行い、歴史を守り続けています。全国的にみても「す くも」を製造している業者は篠原さんのほかに徳島県内でたった数軒のみ。「本物の藍」を作ることができる継承者は、現在ではほんのわずかな数となっています。

札幌市と藍
札幌市もまた、藍と関わりの深い街です。「あいの里」の地名の由来ともなったように、北区篠路の一帯では、明治15年から藍の栽培が行われていました。度重なる災害に負けず挑戦を続けたのは、徳島県出身の滝本五郎。進取の気風に富んだ彼には、大農経営を成功させるという夢がありました。刈り取りに成功した後、少しずつ事業を拡大し、「すくも」の製造に着手。改良研究に励み、明治23年には、内国勧業博覧会で「藍玉(すくもを固形化したもの)」が一等有効賞を得るほどの評価を得ました。彼の死後は、全国的にそうだったように、化学染料の進出に押され、事業は衰退。しかし近年、古き良き伝統を見直そうという熱意ある地域住民たちが「篠路天然藍染振興会」を結成するなど、天然の藍染は少しずつ息吹を取り戻しています。